〜騎乗の下で〜
騎乗の下で
かあさん、僕を産んでくれてありがとう。
何だかとてもなつかしい気持ちです。
どうしてかな?
こんな気持ち。
きっと僕はここから生まれて来たからなんだろうね。
とっても苦しいんだ、息もできないくらい、
でも、かあさんは僕を産んでくれようとした時、
僕の苦しさなんか問題にならないくらい苦しかったんだよね。
苦しいけれど、とってもやすらぐよ。
苦しいけれど、とっても落ちつくんだ。
苦しいけれど、とってもあったかいんだ。
そうなんだよね、ここは僕のふるさとだからなんだよね。
かあさんは、僕がまだ幼い頃よく言っていたよね。
「楽しい事より、喜びを感じられる人になりなさい」って。
「苦しい事をのりこえるからこそ、
大きな喜びを味わう事ができる」って。
「楽より喜」だって。
かあさん、こんなひそかな喜びを味わってる僕らは
ちょっぴり親不孝かな!?
こんな馬鹿馬鹿しい事だけど、
苦しみと喜び一緒に味わう事ができるんだ。
こんな僕はいつまでたっても、
かあさんが恋しいのかもしれないね。
かあさん、何故だろう、
男のくせに涙が溢れそうだよ。
男のくせに……
男のくせに……さ。
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